ANAが3日続落、公募増資などで発行済み株式数が増加し1株あたり価値の希薄化を警戒する動きに

株式

2020/11/30 11:03

 ANA<9202.T>が3日続落し、一時39円安の2501円を付けている。前週末27日引け後、国内外で1億2631万株の公募増資およびオーバーアロットメントによる売出しに対応した第三者割当増資1369万株を実施すると発表。今回の資金調達で、発行済み株式数が約40.2%増加することから、1株あたり価値の希薄化を警戒する動きとなった

 今回の公募増資などで、手取り概算金上限3321億2680万円を調達。価格決定日は12月7日から9日までのいずれかの日とし、申し込み期間は、価格決定日の翌営業日から2営業日後の日まで。払込期日は12月14日から16日までのいずれかの日。ただし、発行価格等決定日の5営業日後の日とする。調達した資金は、2000億円をボーイング787型機の購入を含む設備投資資金に充当し、残額が生じた場合には、財務基盤の強化として長期債務の返済資金に充てるとしている。

 午前11時2分時点の株価は、前週末比4.5円安の2535.5円。

提供:モーニングスター社

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