(再送)<特集>波に乗る自動車関連マーク(4)=浜ゴム―来期は大幅増益観測、テクニカル好転に需給思惑も

株式

2020/12/4 18:00

 横浜ゴム<5101.T>に狙い目がある。20年12月期の連結業績予想(IFRS基準)では、営業利益285億円(前期比51.3%減)と大幅減益は避けられない見通しだが、11月13日に同利益を前回予想の210億円から36%近く上方修正した経緯がある。中国市場を中心として想定以上に自動車用タイヤ市況が回復し、農業機械用・産業車両用タイヤを始めとするオフハイウエータイヤが堅調に推移したためで、いよいよ次期21年12月期の業績修復に期待がかかる。来期営業利益の市場コンセンサスは425億円程度で、今期予想比50%超の大幅増益が観測されている。

 株価は10月以降、安値ベースで10月16日が1409円、11月5日が1441円、11月30日が1497円と着実に下値を切り上げつつある。直近では、25日・75日・200日の各移動平均線を回復するとともに、日足一目均衡表上の抵抗帯「雲」上限を再び突破し、テクニカル好転の流れにある。

 ちなみに、11月27日申し込み現在の信用取引残高は、買い残が14万株弱、売り残が5万株弱と買い長状態。ただし、同日報告分の株券等貸借週末残高によると、借り手のカラ売りポジションにつながる貸付残高が有担保・無担保合計で610万株超に上り、需給思惑も内包している。

提供:モーニングスター社

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