アドバンテストが年初来高値、東海東京調査センターは「アウトパフォーム」・目標株価1万円に引き上げ

株式

2020/12/7 16:00

 アドバンテスト<6857.T>が反発、190円高の7660円まで買われ、12月3日につけた年初来高値7580円を更新した。東海東京調査センターでは4日付で、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「アウトパフォーム」(強気)に、目標株価を5500円から1万円に、それぞれ引き上げている。

 クアルコムは12月1日に5Gスマホ対応のSoC「Snapdragon 888」を発表、同製品は5nm最先端技術を活用しながら、X60 5Gモデムの機能も1チップに搭載し、サブ6GHzとミリ波の両方が利用可能となる画期的なもので、21年のAndroidスマホモデルに搭載され、5G普及の起爆剤になるとみられると指摘。また、アップルの5Gスマホ「iPhone12」ではSoC「A14 Bionic」が搭載されているが、この半導体のテストは競合のTeradyne製が使用されていると推測され、SoC「Snapdragon 888」のテストは同社製が活用される可能性が高く、Androidスマホの販売増につれて、同社の受注拡大が期待されるとしている。

 この状況を踏まえ、同証券では受注高及び業績予想を修正し、投資判断、目標株価を引き上げるとしている。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期620億円(前期比5.6%増、会社側計画は525億円)、22年3月期740億円、23年3月期860億円と試算している。

 5日の終値は、前週末比40円高の7510円。

提供:モーニングスター社

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