日本製鉄が小動き、SMBC日興証は「1」継続、目標株価は1880円に引き上げ

株式

2020/12/10 16:40

 日本製鉄<5401.T>が小動き。SMBC日興証券では9日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は1840円から1880円に引き上げている。

 23年3月期の同証券調整後連結一株利益予想を208.5円から214.0円に増額したことにあわせて、目標株価を1880円に引き上げるとしている。設備削減、集約によるコスト削減規模は業界トップ、損益分岐点が低下傾向にあり、鹿島第1高炉の再稼働により、22年3月期の業績水準は想定以上の底上げを予想しているという。同業他社は増産余地に乏しく、世界的な薄板市況の高騰は各国の設備再稼働で沈静化を予想するものの、同社は国内では構造改革を継続し、国内の同業他社と収益格差が広がることを見込んでいる。鉄鋼セクター内でのトップピックとの位置付けを継続するとしている。

 同証券では連結事業利益について、21年3月期430億円の赤字(前期は2844億円の赤字、会社側計画は600億円の赤字)、22年3月期2520億円、23年3月期2430億円、24年3月期2620億円、25年3月期2910億円と試算している。

 10日の終値は、前日比28円安の1335円。

提供:モーニングスター社

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