<新興国eye>前週のインド株、ワクチン早期導入や景気回復期待で6週続伸=BRICs市況
2020/12/14 9:49
前週(7-11日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の11日終値は前日比0.30%高の4万6099.01、週間ベースでも4日終値比2.26%高となり、6週続伸した。
週明け7日の指数は買い優勢で始まり、9日まで5連騰した。
週前半は、米医薬品大手ファイザーがインドでの新型コロナワクチンの緊急使用許可を申請したことや、11月GST(物品・サービス税)徴収額が急増したこと、国内景気回復が進んでいるとの見方が強まったことなどが好感された。また、インド国営石油ガス公社(ONGC)が南米コロンビアで有望な石油資源を発見したことを受けて急伸、指数の押し上げにつながった。
9日は、政府のコロナワクチン承認作業が進む中、政府がインド経済の回復が12月に入っても続いていると発表したことを受け、買い優勢となった。個別銘柄では世界最大の製油所を運用するリライアンス・インダストリーズやインド複合企業大手ITCが急伸し、相場を押し上げた。
10日は足元の相場上昇による高値警戒感から利益確定売りが出て反落した。
週末11日は反発。コロナワクチン接種の早期開始への楽観的な見方が広がったほか、原油高を受けてONGCが急伸し、指数の上げを主導した。
今週(14-18日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大やワクチン接種動向、世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、米国の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表予定は14日の11月WPI(卸売物価指数)と11月CPI(消費者物価指数)、15日の11月貿易収支など。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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