<話題>「海外投資家」が6週連続の買い越し

株式

2020/12/18 16:54

 今週(14-18日)目についたのは、日経平均株価の値動きの小ささ。取引時間中だと、15日の安値2万6605円から16日の高値2万6874円までの269円だが、終値ベースでは15日の2万6687円から17日の2万6806円までの118円しかない。

 ここで、17日引け後に東証が発表した12月第2週(7-11日)の投資部門別売買状況(2市場1・2部等)に着目すると、「海外投資家」が2557億円を買い越し6週連続の買い越し。一方、その前の週に5週ぶりに買い越しに転じていた「個人」は910億円の売り越し。ただ、現物では1402億円の売り越しだが、信用では492億円の買い越しと、傾向は前の週と同じだ。

 こうしたことから、今週の値動きの小ささは、個人投資家の節税のための損失確定の売りによるものといえそう。だとすれば、損失確定がピークを打ち、「海外投資家」、および「個人」の信用の買い越しが続けば、需給の改善が株価の押し上げに働く可能性がある。折しも日経平均の25日移動平均線は2万6416円と、18日の終値2万6763円に接近しており、日経平均が上に逃げるかどうか、注目が怠れない。

提供:モーニングスター社

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