<特集>小型軽量株マーク(3)=トランコム―ネット通販利用が伸長

株式

2020/12/18 18:07

 トランコム<9058.T>の強い動きに乗りたい。同社の21年3月期の連結業績予想は、売上高1490億円(前期比8.8%減)、営業利益76億4000万円(同1.0%増)を予想する。国内輸送の需要が減少し影響を受け、コア事業である物流情報サービス事業においては、貨物情報数が大幅に減少したことが響く。ただ、足元で新型コロナウイルス感染症の拡大が警戒されるなか、ロジスティクス事業では個人によるネット通販利用が伸長するとみられるほか、インダストリアルサポート事業では、自動車関連メーカーの生産回復が見込まれていることから、自動車関連向けの人材派遣サービスも環境の改善が期待される。配当による株主還元に積極的で、期末配当は55円(前期実績52円)への増配を計画。中間期配当55円(同52円)を合わせた年間配当は110円(同104円)で、連結配当性向は20.4%(同20.7%)前期並みを維持するとしている。

 株価は、17日に年初来高値となる8830円を付ける場面があったが、利益確定売りに押されている。。年末年始のギフト需要や、幅広い世代に定着しつつあるネット通販の拡大などを追い風に、順調な業績拡大が期待される。

提供:モーニングスター社

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