日経平均は159円安と続落、朝高後に下げ転換し値下がり銘柄数は1400超に=21日前場

 21日前場の日経平均株価は、前週末比159円79銭安の2万6603円60銭と続落して前場の取引を終えた。前週末18日の下げ渋りの動きや、米国で追加経済対策が成立する見込みとなったことなどから、買い優勢でスタートした。ただ、買いが続かず、株価指数先物に断続的な売りが出たこともあり、一転して売りが優勢となった。午前10時51分には、同229円76銭安の2万6533円63銭を付ける場面もみられた。為替市場では、ドル・円が1ドル=103円30銭台(前週末18日終値は103円46-47銭)と、朝方の水準から円高に振れている。東証1部の出来高は5億4953万株、売買代金は1兆180億円。騰落銘柄数は値上がり600銘柄、値下がり1482銘柄、変わらず102銘柄だった。

 市場では「米国の経済対策が成立する見込みとなったが、同対策は折に触れて材料視されてきただけに、出尽くし感が優勢となったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も下げた。東証業種別指数は、29業種が下落し、4業種が上昇した。

 個別では、ヤマシタHH<9265.T>、キャリアイン<6538.T>、新日理化<4406.T>、ミツバ<7280.T>、ローランドD<6789.T>などが下落。半面、シンシア<7782.T>、ジーンズメイト<7448.T>、長野計器<7715.T>、Wismet<9260.T>、アドソル<3837.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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