日経平均は102円安と4日続落、グロース株中心に売り、米長期金利上昇に警戒感も=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比102円69銭安の2万7055円94銭と4営業日続落。米ジョージア州での上院決選投票(現地5日)の結果待ちで様子見気分の強いなか、朝方は、円高・ドル安が重しとなり、利益確定売りが先行した。ただ、好調な米経済指標を背景にした5日の米国株高もあって、いったんプラス圏に持ち直す場面もあった。その後は、買いが続かず、再度軟化。後場入り後には、米長期金利上昇への警戒感もあり、グロース(成長)株中心に売りが続き、一時2万7002円18銭(前日比156円45銭安)まで下押した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて再び弱歩調となった。一方、バリュー(割安)株が広範囲に買われ、TOPIX(東証株価指数)は1796.18ポイント(同4.96ポイント高)と4営業日ぶりに反発した。

 東証1部の出来高は11億7958万株、売買代金は2兆2996億円。騰落銘柄数は値上がり1428銘柄、値下がり686銘柄、変わらず72銘柄。

 業種別では、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株が軟調。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、スクリン<7735.T>などの電機株も売られた。信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>などの化学株や、島津製<7701.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株も安い。味の素<2802.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株や、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も値を下げた。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も堅調。

 個別では、ピーバン<3559.T>、グリムス<3150.T>、日ペイントH<4612.T>、アイスタイル<3660.T>、イーレックス<9517.T>などの下げが目立った。半面、神栄<3004.T>が一時ストップ高となり、リニカル<2183.T>、愛三工<7283.T>、大豊工業<6470.T>、オハラ<5218.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ