明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、米イベントにらみで売買手控えも

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2021/1/6 17:41

 あす7日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。米ジョージア州の上院決選投票が現地5日に行われ、開票が進んでいる。開票速報では接戦の中、民主党候補リードとの報道が伝えられているが、なお最終結果待ちの状態にある。同8日には米12月雇用統計の発表も控えており、米イベントにらみで積極的な売買は手控えられる可能性がある。

 一方、国内での新型コロナウイルス感染者数の推移にも注視する必要がある。政府は7日に首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言を出すことを決定する。対象期間は、昨春の同宣言時の1カ月程度を参考に検討を行っている。一方、新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は5日の会見で、緊急事態宣言を出したとしても感染状況が2番目に深刻なステージ3相当まで下がるところまでいくのは「1カ月未満では至難の業」とし、さらに時間がかかるとの見方を示した。感染拡大傾向が長引くようだと景気へのダメージが改めて意識されることにもなる。

 6日の日経平均株価は4営業日続落し、2万7055円(前日比102円安)引け。米ジョージア州での上院決選投票の結果待ちで様子見気分の強いなか、朝方は、円高・ドル安が重しとなり、利益確定売りが先行した。いったんプラス圏に持ち直す場面もあったが、買いが続かず、再度軟化。後場入り後には、米長期金利上昇への警戒感もあり、グロース(成長)株中心に売りが続き、下げ幅は一時150円を超えた。一方、バリュー(割安)株が広範囲に買われ、TOPIX(東証株価指数)は1796.18ポイント(同4.96ポイント高)と4営業日ぶりに反発した。

提供:モーニングスター社

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