(再送)日経平均は47円高と3日続伸、米株安で利益確定売り先行も一巡後は持ち直す=12日前場

 12日前場の日経平均株価は前週末比47円72銭高の2万8186円75銭と3営業日続伸。朝方は、トランプ米大統領の弾劾をめぐる米政治の混乱が警戒され、11日の米国株式が下落した流れを受け、利益確定売りが先行し、寄り付き後まもなく2万7899円45銭(前週末比239円58銭安)まで下落した。一巡後は、持ち直した。株価指数先物買いを交えて上げに転じ、一時2万8287円37銭(同148円34銭高)まで値を上げる場面もあった。再度マイナス圏入りした後はプラス圏に引き戻し、前引けにかけて底堅く推移した。

 東証1部の出来高は7億835万株、売買代金は1兆5269億円。騰落銘柄数は値上がり887銘柄、値下がり1210銘柄、変わらず85銘柄。

 市場からは「朝安後に盛り返したが、これといった理由はない。押し目い買いのレベルではなく、新規買いと買い戻しがリンクしている。金余り現象というほかない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が上昇。中外薬<4519.T>、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も買われ、ANA<9202.T>などの空運株も高い。オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株も堅調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も値を上げた。

 半面、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株が下落。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も売られた。住友鉱<5713.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株や、三菱倉<9301.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株も安い。

 個別では、前沢工<6489.T>、ファーストブラザーズ<3454.T>がストップ高カイ気配となり、GMB<7214.T>がストップ高。神栄<3004.T>、ダイヤHD<6699.T>、協栄産<6973.T>などの上げも目立った。半面、グリムス<3150.T>、エスクロAJ<6093.T>、光通信<9435.T>、エスプール<2471.T>、リテールP<8167.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、15業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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