日経平均は204円高と大幅反発、朝高後は手がかり材料難も堅調に推移=21日前場

 21日前場の日経平均株価は、前日比204円22銭高の2万8727円48銭と大幅に反発して前場の取引を終えた。午前9時8分には、同322円89銭高の2万8846円15銭を付ける場面がみられた。きのうの底堅い動きや、現地20日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が揃って史上最高値を更新したことから、朝方から買いが先行。買い一巡後は、堅調に推移するものの、手がかり材料難のなか、動意の乏しい展開となった。米時間外取引での米株価指数先物は堅調に推移する。為替市場では、ドル・円が1ドル=103円50銭台(20日終値は103円74-75銭)で、足元では小動き。東証1部の出来高は6億522万株、売買代金は1兆2942億円。騰落銘柄数は値上がり1301銘柄、値下がり773銘柄、変わらず116銘柄だった。

 市場では「21年3月期第3四半期(20年4-12月)の決算発表の本格化を控え、手がかり材料に乏しいが、比較的出遅れ感のある銘柄に物色の矛先が向かったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、電通グループ<4324.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が上昇。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も堅調。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も上げた。東証業種別指数は、26業種が上昇、7業種が下落した。

 個別では、アゴーラHG<9704.T>、北興化学<4992.T>、ISID<4812.T>、BML<4694.T>、M&A<2127.T>などが上昇。半面、豊和工<6203.T>、石川製<6208.T>、RSTECH<3445.T>、ベステラ<1433.T>、大正薬HD<4581.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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