日経平均は190円高と3日続伸、米経済対策の成立期待に米株高で買いが先行=3日前場

 3日前場の日経平均株価は前日比190円14銭高の2万8552円31銭と3日続伸。朝方は、米追加経済対策の成立期待が高まり、2日の米国株式が大幅続伸した流れを受け、買いが先行した。時間外取引の米株価指数先物高も支援要因となり、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時2万8669円95銭(前日比307円78銭高)まで上昇した。一巡後は、戻り売りに抑えられ、伸び悩み商状となった。

 東証1部の出来高は6億9732万株、売買代金は1兆3546億円。騰落銘柄数は値上がり1543銘柄、値下がり546銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「米民主党案の追加経済対策への成立期待に加え、個人投資家の投機的な売買が小休止し、市場心理が好転した。ただ、日経平均で2万8500円を超えてくると戻り売りが出やすい。経済対策が成立すれば、材料出尽くしとなり、改めて個人の投機的売買に焦点が移り、高値波乱になる可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株や、JR西日本<9021.T>、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も高い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も買われた。

 半面、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株が軟調。バンナムHD<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株もさえない。

 個別では、レシップHD<7213.T>がストップ高カイ気配となり、EPS<4282.T>、フューチャー<4722.T>、チタン工業<4098.T>、MRO<3064.T>などの上げが目立った。半面、ユニシス<8056.T>、JMS<7702.T>、FCC<7296.T>、インソース<6200.T>、東京エネシス<1945.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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