<話題>マツダのストップ高にみられる20年10-12月の利益急改善銘柄は要注目

株式

2021/2/5 17:54

 今週(1-5日)目に付いたのは5日。マツダ<7261.T>が150円ストップ高の960円買い気配で終えた。材料視されたのは4日引け後の決算発表で21年3月期の連結業績予想を上方修正したこと。販売促進費および車種構成の改善や固定費の抑制が順調に進捗しているなどとして、売上高を従来の2兆8500億円から2兆9000億円(前期比6.5%減)に、営業損益を400億円の赤字から収支トントン(前期は436億300万円の黒字)にそれぞれ引き上げたが、サプライズとなったのが第3四半期(20年10-12月)の業績。

 第3四半期累計(20年4-12月)は、売上高1兆9594億5700万円(前年同期比23.3%減)で、営業損益は319億9800万円の赤字(前年同期は323億4500万円の黒字)だったが、第3四半期(20年10-12月)に限ると、「日本」の黒字化と「米国」の2ケタ増益により、営業損益は208億6500万円の黒字(前年同期比3.2倍)に急浮上。更に第4四半期(21年1-3月)の営業損益予想は計算上319億9800万円の黒字(同2.8倍)となっており、これがサプライズを増幅させた様子。今週は同様に第3四半期営業利益の急改善で値を飛ばした銘柄が散見されており、コロナ後に向けた物色対象のシフトが急速に起こった印象だ。

提供:モーニングスター社

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