来週の日本株の読み筋=上昇基調継続か、トヨタ決算に注目、「業績相場」移行への後押しも
来週(8-10日、12日)の東京株式市場で、主要株価指数は上昇基調継続か。市場では、「ワクチン接種後の景気正常化を見据えて動き出している。日経平均は1月の高値もち合いゾーン抜けが期待できそうだ」(中堅証券)、「金融緩和が続いているうちは、強い相場も続くことになろう」(準大手証券)など声が聞かれる。
5日の日経平均株価は大幅反発し、2万8779円(前日比437円高)引け。米経済指標の改善などを背景にした4日の米国株高や円安・ドル高が好感された。上げ幅を縮小する場面もあったが、好決算銘柄を中心に物色意欲は根強く、後場終盤に向けて堅調に推移した。テクニカル上では、前週に割り込んだ25日移動平均線をほどなく奪回し、その後は5日線を上向かせて両線のミニデッドクロスを回避した。来週は高値圏で足場を固めつつ、状況次第では2万9000円台の回復も期待される。
決算発表が相次ぐ中、注目はトヨタ<7203.T>の決算(10日午後1時25分に開示予定)。今週5日には、21年3月期の連結業績予想を上方修正したマツダ<7261.T>がストップ高を演じるなど収益不安が払しょくされた自動車関連株には資金流入が鮮明で、本丸のトヨタ決算次第では「業績相場」移行への後押しになろう。
スケジュール面では、国内で8日に1月景気ウォッチャー調査、9日に1月工作機械受注、12日に日経平均ミニ先物・オプション2月限のSQ(特別清算指数)算出が予定されている。海外では10日に中国1月消費者・生産者物価、米1月消費者物価が発表される。
提供:モーニングスター社
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