<相場の読み筋>2月8日
2021/2/8 7:28
前週末5日の米国株式は、NYダウが前日比92.38ドル高の3万1148.24ドルと5日続伸、ナスダック総合指数が同78.553ポイント高の1万3856.296ポイントと続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、連日で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億3754万株、ナスダック市場が65億9392万株だった。1月米雇用統計で、非農業分野の季節調整済みの雇用者数が前月比4万9000人増と、市場予想平均の同5万人に届かなかった。ただ、バイデン米大統領は同日の演説で、1.9兆ドル(約198兆円)の経済対策の実現を急ぐ必要があると強調。同法案の成立に向けた期待感が継続し、買いが優勢だった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>やシスコ・システムズ<CSCO>、フェイスブック<FB>などが買われ、同指数の上昇を支えた。
8日の東京株式は、堅調な展開か。前週末5日の好地合いや、現地5日の米国株式市場で、NYダウが5日続伸し、ナスダック総合指数が連日で史上最高値を更新したこともあり、買い先行のスタートとなりそう。TOPIX(東証株価指数)は前週末5日終値が1890.95ポイントとなり、1月14日の昨年来高値(1873.28ポイント)を更新。日経平均株価は、1月25日の昨年来高値(2万8822円29銭)が意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の前半(前週末5日終値は105円49-50銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の後半(同126円20-24銭)と円安方向に振れている。
前週末5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、デンソー<6902.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同5日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所清算値比5円安の2万8785円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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