木村化、沢藤電機など「アンモニア関連」に買い

株式

2021/2/9 9:27

 カイ気配でスタートした木村化工機<6378.T>が前日比6.1%高の658円まで買われたほか、沢藤電機<6901.T>も急伸している。いずれも、CO2(二酸化炭素)を排出しないアンモニアの関連銘柄。火力発電への本格導入を視野に思惑買いが向かった。

 経産省はアンモニアの火力発電における使用量を、2030年に年間300万トンにする目標を打ち出した。石炭を燃焼させる際に混ぜることでCO2の発生を抑制する。また、東電力HD<9501.T>などが出資するJERA(東京都中央区)は、マレーシアの国営企業と提携しとてアンモニアの生産に乗り出すと伝わった。

 木村化は産廃などのリサイクルの過程でアンモニアを回収する装置を手掛ける。また、沢藤電はアンモニアから高純度水素を精製する技術を開発した。このほか、水と空気だけを材料にしたアンモニア合成法の荏原実業<6328.T>が上場来高値を更新した。アンモニアの比率を60%に高めた火力発電の燃焼技術を展開するIHI<7013.T>にも買いが先行している。

提供:モーニングスター社

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