フジテックが急騰し上場来高値、業績上方修正や配当増額、株主優待の新設などで買い人気

株式

2021/2/10 11:06

 フジテック<6406.T>が急騰。一時179円高の2720円を付け昨年10月20日の上場来高値2606円を大きく更新した。9日引け後、21年3月期の連結業績予想の上方修正、期末配当予想の増額、株主優待制度の新設を発表、買い人気を集めた。

 21年3月期業績予想で、売上高を1650億円から1690億円(前期比6.7%減)に、営業利益を107億円から113億円(同0.6%減)に引き上げ、減益幅が縮小する。売上高は、中国での新設工事や日本でのモダニゼーション工事の増加で、従来予想を上回る。利益面では、中国での新設工事の売上増や採算性向上、香港やシンガポールでのアフターマーケット事業が堅調に推移することなどが寄与する。21年3月期第3四半期(20年4-12月)の決算は、売上高が1239億8700万円(前年同期比7.8%減)、営業利益は100億3700万円(同2.5%増)だった。

 期末配当予想は、従来の30円から40円(前期実績30円)に増額し、中間期配当20円(同20円)と合わせた年間配当は60円(同50円)となる見込み。

 同時に、株主優待制度の新設も明らかにした。21年3月末日現在で、継続して2単元(200株)以上保有する株主を対象に、優待ポイントを贈呈。優待ポイント保有株数や期間に応じて贈られ、株主限定の特設ウェブサイト「フジテック・プレミアム優待倶楽部」で、1000種類以上の商品からポイント数に応じて交換が可能という。また、議決権を電子行使すると、アクションポイントとして300ポイントを贈呈するという。

 午前11時5分時点の株価は、前日比139円高の2680円。

提供:モーニングスター社

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