<新興国eye>トルコ11月失業率は12.9%に上昇―2カ月ぶりに悪化

新興国

2021/2/12 11:33

 トルコ統計局が10日発表した20年11月の失業率(季節調整前、15歳以上)は12.9%と、10月の12.7%から2カ月ぶりに上昇(悪化)した。

 このうち、非農業部門の失業率は14.8%と、10月と変わらずとなった。

 年代別では15-64歳の失業率が13.1%(10月は13.0%)となったのに対し、15-24歳の若年層は25.4%(同24.9%)と、10月を上回り、依然、高水準となっている。

 また、失業者数(15歳以上)は400万5000人(10月から横ばい)となった一方で、雇用者数は2706万6000人(同2744万7000人)と減少した。雇用率は42.9%と、10月の43.6%を下回った。

 セクター別の雇用者数は、サービス業が全体の56.2%(10月は55.7%)を占めて最も高く、次いで製造業の20.9%(同20.3%)、農業の16.7%(同17.6%)、建設業の6.2%(同6.4%)と、サービス業と製造業の比率が前月に比べ高まった。

 労働市場参加率は49.3%と、10月の50%を下回った。

 政府が20年9月29日に発表した21-23年の新中期3カ年経済計画では、21年末時点の失業率の見通しを12.9%、22年末時点は11.8%、23年末時点は10.9%と、徐々に改善していくと予想している。

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 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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