千趣会が急反発、21年12月期業績で損益の黒字転換見通しと復配の計画を材料視

株式

2021/2/15 16:33

 千趣会<8165.T>が急反発し、51円高の386円を付けた。前週末12日引け後、21年12月期の連結業績予想を発表。損益の黒字転換見通しに、復配の計画を示し、材料視された。

 21年12月期業績は、売上高910億円(前期比9.3%増)、営業損益は20億円の黒字(前期は3億8900万円の赤字)を予想。通信販売事業は、新規会員の獲得と既存会員の継続利用促進の取り組みの推進で、売上高ほぼ同水準を維持する。ただ、物流費用や中期的な成長のためのシステムのインフラ整備費用の増加が重しとなる見込み。ブライダル事業は、新型コロナウイルス感染症の業績への影響が21年度末まで継続するとみているが、同社は、国内地方中堅都市を中心に出店を行っていることから、予定されていた挙式披露宴の大多数がキャンセルではなく延期となっており、成約を相当数確保できているという。継続的に販管費の削減・効率化を図り、収益の黒字化を目指す。配当は中間期3円(前期は無配)、期末4円(前期は無配)の合計7円を計画し、2年ぶりに復配する見込み。

 20年12月期決算は、売上高が832億8600万円(前期比6.6%減)、営業損益は3億8900万円の赤字(前期は7億7200万円の黒字)に転落した。

 15日の終値は、前日比35円高の370円。

提供:モーニングスター社

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