(再送)日経平均は480円高と大幅続伸、欧州株高に時間外の米株先物高で買い優勢=16日前場

 16日前場の日経平均株価は前日比480円04銭高の3万564円19銭と大幅続伸。15日の米国株式市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったが、欧州株高や、時間外取引(日本時間16日)の米株価指数先物高を受け、買い優勢となった。新型コロナワクチン接種による経済正常化への期待感は強く、先物買いを交えて上げ幅を拡大した。伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、前引け間際には3万568円50銭(前日比484円35銭高)まで上伸した。

 東証1部の出来高は7億73万株、売買代金は1兆4453億円。騰落銘柄数は値上がり942銘柄、値下がり1141銘柄、変わらず108銘柄。

 市場からは「強いの一言だ。外国人買いとみられるが、とにかくしつこい。それも先物を煽るヘッジファンドとは違い、現物を仕込む中長期のマネーとみられる。世界の景気敏感株としての日本株の出遅れが指摘される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が上昇。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も高い。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も買われた。HOYA<7741.T>、ニプロ<8086.T>などの精密株や、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も堅調。

 半面、SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株が軟調。日水<1332.T>、雪国まいたけ<1375.T>などの水産農林株も安く、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られた。東海カ<5301.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、ユニチカ<3103.T>、東洋紡<3101.T>などの繊維製品株も値を下げた。

 個別では、セレス<3696.T>、ダイヤHD<6699.T>がストップ高となり、GDO<3319.T>、IMAGIC<6879.T>、ギフティ<4449.T>などの上げも目立った。半面、Wスコープ<6619.T>、ヴィアHD<7918.T>、エスクリ<2196.T>、藤久<9966.T>、インフォMT<2492.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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