日経平均は265円安と3日ぶり大幅反落、過熱感警戒で利益確定売り、米金利上昇なども重し=17日前場

 17日前場の日経平均株価は前日比265円04銭安の3万202円71銭と3日ぶりに大幅反落。朝方は、きのうまでの上昇ピッチが速く短期的な過熱感への警戒から、利益確定売りが先行した。米長期金利上昇に米ハイテク株安も重しとなった。時間外の米株価指数先物がさえず、先物にまとまった売り物が出たこともあり、一時3万191円01銭(前日比276円74銭安)まで下落した。その後、下げ幅を縮小する場面もあったが、再度軟化し、前引けにかけて安値圏で停滞した。

 東証1部の出来高は7億850万株、売買代金は1兆4427億円。騰落銘柄数は値上がり1173銘柄、値下がり916銘柄、変わらず104銘柄。

 市場からは「きのう、一昨日とやり過ぎた。日経平均採用の値がさ株が突出して上昇し、短期資金による極めて歪で異常な上げだった。当面は荒い値動きが続き、後場は一段安の可能性もある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が軟調。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も安い。東エレク<8035.T>、TDK<6762.T>、スクリーン<7735.T>などの電機株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も売られた。鹿島<1812.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株や、KDDI<9433.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も値を下げた。

 半面、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も高い。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も買われた。

 個別では、メドピア<6095.T>、MDV<3902.T>、ガンホー<3765.T>、東応化<4186.T>、アウトソシン<2427.T>などの下げが目立った。半面、ADWAYS<2489.T>がストップ高カイ気配となり、T&Gニーズ<4331.T>がストップ高。ダイヤHD<6699.T>、シンシア<7782.T>、ミダック<6564.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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