日経平均は52円高と反発、買い一巡後に下げ転換するなど荒い値動きに=18日前場

 18日前場の日経平均株価は、前日比52円78銭高の3万344円97銭と反発して前場の取引を終えた。朝方から買いが先行し、午前9時8分には、同268円30銭高の3万560円49銭の高値を付けている。ファーストリテ<9983.T>が2日ぶりに上場来高値を、ソフバンG<9984.T>やファナック<6954.T>も2日ぶりに昨年来高値を更新するなど、寄与度の高い銘柄が買われ、上昇をけん引した。買い一巡後は、もみ合い商状となり、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、下げ転換する場面もみられるなど、値動きの荒い展開となった。東証1部の出来高は8億7920万株、売買代金は1兆4828億円。騰落銘柄数は値上がり630銘柄、値下がり1470銘柄、変わらず94銘柄だった。

 市場では「下値では買い戻しの動きが出ているもようで、3万円台固めとなる底堅い展開が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が上昇。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、ZOZO<3092.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株も高い。JR東海<9022.T>、阪急阪神<9042.T>などの陸運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も堅調。ヤクルト<2267.T>、宝HLD<2531.T>などの食料品株や、テルモ<4543.T>オリンパス<7733.T>、などの精密機器株も上げた。東証業種別指数は、8業種が上昇、25業種が下落している。

 個別では、マネパG<8732.T>、ADWAYS<2489.T>、T&Gニーズ<4331.T>、UMCエレ<6615.T>、京都友禅<7615.T>などが上昇。半面、スクロール<8005.T>、ガンホー<3765.T>、TOWA<6315.T>、JMS<7702.T>、メドピア<6095.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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