日経平均は288円安と大幅に3日続落、米国株安で売り先行、3万円割れ=19日前場

 19日前場の日経平均株価は前日比288円67銭安の2万9947円42銭と大幅に3日続落。取引時間中では15日以来4日ぶりに3万円台を割り込んだ。朝方は、売りが先行した。米国の雇用情勢悪化や長期金利高止まりを警戒し、18日の米国株式が下落した流れを受け、3万円割れでスタートした。すかさず切り返し、3万169円59銭(前日比66円50銭安)まで下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、前引け近くには2万9913円49銭(同322円60銭安)まで下押した。時間外取引の米株価指数先物安や、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数の下げも重しとなった。

 東証1部の出来高は6億1128万株、売買代金は1兆2132億円。騰落銘柄数は値上がり468銘柄、値下がり1644銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「週前半にかけて上げが急激だっただけに当然の一服だ。買えていない人にとってはラッキーではないか。基本的に中・長期上昇トレンド上での調整とみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も軟調。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、マネパG<8732.T>などの証券商品先物株や、JR東海<9022.T>、東武<9001.T>などの陸運株も売られた。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。

 半面、大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株が堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。

 個別では、セレス<3696.T>、シンシア<7782.T>、オープンドア<3926.T>、T&Gニーズ<4331.T>、Jリース<7187.T>などの下げが目立った。半面、日東精<5957.T>がストップ高カイ気配となり、KeePer<6036.T>、スノーピーク<7816.T>、ブレインパッド<3655.T>、スペースバリューHD<1448.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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