日経平均は218円安と大幅に3日続落、一時3万円割れ、売り一巡後の戻り限定=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比218円17銭安の3万17円92銭と大幅に3日続落。朝方は、売り優勢で始まった。米国の雇用情勢悪化や長期金利高止まりを警戒し、18日の米国株式が下落した流れを受け、3万円割れでスタートした。すかさず切り返し、3万169円59銭(前日比66円50銭安)まで下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化した。時間外取引の米株価指数先物が値を下げ、アジア株安も重しとなり、後場早々には2万9847円33銭(同388円76銭安)まで下落した。一巡後は、海外株の持ち直しの動きもあって押し目買いに下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は12億2374万株、売買代金は2兆4668億円。騰落銘柄数は値上がり590銘柄、値下がり1521銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「日経平均は3万円台乗せ後に上ヒゲの日足が目立ち、達成感が出ている印象だ。米国株安が続けば、日本株も調整が尾を引こう。ただ、スピード調整があっても、上昇トレンドに変わりはない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。小田急<9007.T>、京成<9009.T>などの陸運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も安い。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、マネパG<8732.T>などの証券商品先物株も売られた。ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も軟調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株や、DOWA<5714.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も高く、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株も買われた。

 個別では、T&Gニーズ<4331.T>、シンシア<7782.T>、Jリース<7187.T>、GameW<6552.T>、オープンドア<3926.T>などの下げが目立った。半面、日東精<5957.T>がストップ高となり、アトラ<6029.T>、KeePer<6036.T>、日本通信<9424.T>、カドカワ<9468.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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