日経平均は232円高と4日ぶり大幅反発、欧米株高を受け買い先行、一巡後は上げ幅縮小=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前週末比232円91銭高の3万250円83銭と4営業日ぶりに大幅反発。朝方は、前週末19日の欧米株高を受け、買いが先行した。前週末までの3営業日続落(合計約450円安)の反動や、時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、一時3万458円13銭(前週末比440円21銭高)まで上昇した。一巡後は利益確定売りに上げ幅を縮小し、前引け近くには3万242円38銭(同224円46銭高)まで押し戻された。

 東証1部の出来高は6億4820万株、売買代金は1兆2612億円。騰落銘柄数は値上がり1676銘柄、値下がり450銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「3日続落分をほぼ埋める場面もあり、予想以上に基調は強い。利益確定売りは出ているが、押し目い買い意欲が相当強い。外国人買いとみられ、彼らは先行きの業績・景気回復を見据えている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が上昇。住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も堅調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も値を上げた。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、マネパG<8732.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。

 半面、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密株が軟調。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も安い。日清食HD<2897.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株や、協和キリン<4151.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株もさえない。

 個別では、日東精<5957.T>がストップ高カイ気配となり、セレス<3696.T>がストップ高。沢藤電<6901.T>、フィールズ<2767.T>、enish<3667.T>などの上げも目立った。半面、三谷セキ<5273.T>、ナガワ<9663.T>、キャリアL<6070.T>、Br.HD<1726.T>、宮越HD<6620.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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