日経平均は232円安と大幅反落、米ナスダック指数安でハイテク株中心に利益確定売り=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前営業日比232円21銭安の2万9923円82銭と大幅反落。取引時間中での3万円割れは19日以来2営業日ぶり。朝方は、23日の米国株式市場でナスダック総合指数が続落した流れを受け、ハイテク株中心に利益確定売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万9846円17銭(前営業日比309円86銭安)まで下落した。その後、押し目買いに3万円台まで下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、前引けにかけて上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は8億1412万株、売買代金は1兆6902億円。騰落銘柄数は値上がり937銘柄、値下がり1159銘柄、変わらず96銘柄。

 市場からは「これまでの急激な上げに対する反動であり、自律調整と言える。人気が先行した半導体関連などのハイテク株については値幅調整の可能性があるが、景気敏感株については日柄調整になるではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株や、東エレク<8035.T>、スクリン<7735.T>、ファナック<6954.T>、ソニー<6758.T>などの電機株が軟調。ソフバンG<9984.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株も売られた。大王紙<3880.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も安い。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も買われ、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も高い。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を上げた。

 個別では、マネパG<8732.T>、MRO<3064.T>、GMO<9449.T>、セレス<3696.T>、GMOペパボ<3633.T>などの下げが目立った。半面、手間いらず<2477.T>、ビジョン<9416.T>、ダイヤHD<6699.T>、ルネサンス<2378.T>、エアトリ<6191.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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