日経平均は484円安と大幅反落し安値引け、3万円割れ、米株先物安にアジア株安も重し=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前営業日比484円33銭安の2万9671円70銭と大幅反落し、安値引け。3万円割れは2月12日(終値2万9520円07銭)以来7営業日ぶり。朝方は、23日の米国株式市場でナスダック総合指数が続落した流れを受け、ハイテク株中心に利益確定売りが先行した。時間外取引の米株価指数先物が値を下げ、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなり、株価指数先物売りを交えて後場一段安となった。

 東証1部の出来高は15億7041万株、売買代金は3兆4613億円。騰落銘柄数は値上がり605銘柄、値下がり1523銘柄、変わらず66銘柄。

 市場からは「米株先物が安く、アジア株が結構下げており、売りを促した。日銀がETF(上場投資信託)買い入れに動かなった可能性も投資家心理の後退につながった。要は、上げ過ぎの反動であり、3月限SQ(特別清算指数)算出日に向けて調整が続く可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東エレク<8035.T>、スクリーン<7735.T>、ファナック<6954.T>、ソニー<6758.T>などの電機株や、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株が軟調。ソフバンG<9984.T>、ユニシス<8056.T>などの情報通信株も売られた。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、大王紙<3880.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安い。住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、ダイキン<6367.T>、ダイフク<6383.T>などの機械株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、住友倉<9303.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も買われた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、神戸鋼<5406.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。

 個別では、ダイヤHD<6699.T>がストップ安となり、GMO<9449.T>、GDO<3319.T>、MRO<3064.T>、GMOペパボ<3633.T>などの下げも目立った。半面、キムラタン<8107.T>、アルテック<9972.T>、Sサイエンス<5721.T>、ビジョン<9416.T>、ルネサンス<2378.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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