日経平均は655円高と急反発、米金利上昇一服に米ナスダック反発が支え、米株先物高も後押し=1日前場

 3月1日前場の日経平均株価は前週末比655円25銭高の2万9621円26銭と急反発。朝方は、前週末に米長期金利の上昇が一服し、米ナスダック総合指数が反発した流れを受け、ハイテク株中心に買い戻しが先行した。前週末の大幅反落(1202円26銭安)の反動や、時間外取引(日本時間1日)の米株価指数先物高も後押しし、上げ幅を拡大し、一時2万9686円39銭(前週末比720円38銭高)まで上伸した。その後いったん伸び悩んだが、下値は限定され、前引けにかけて高値圏でもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は5億8098万株、売買代金は1兆1819億円。騰落銘柄数は値上がり1739銘柄、値下がり385銘柄、変わらず68銘柄。

 市場からは「目先調整一巡の感じだ。ただ、日経平均3万円台ではかなり商いをこなしており、心理的なフシ目として意識され、戻り売りが出やすいとみられる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ダイキン<6367.T>、ダイフク<6383.T>などの機械株が上昇。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、京セラ<6971.T>などの電機株や、ソフバンG<9984.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株も買われた。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も高い。オリンパス<7733.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株や、SUMCO<3436.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株も堅調。リクルートH<6098.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も値を上げた。

 半面、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。国際帝石<1605.T>などの鉱業株もさえず、JR東海<9022.T>、東急<9005.T>などの陸運株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。

 個別では、神栄<3004.T>、マツモトキヨシ<3088.T>、ユニデンHD<6815.T>、中央発條<5992.T>、ips<4390.T>などの上げが目立った。半面、学研HD<9470.T>、沢藤電<6901.T>、手間いらず<2477.T>、JUKI<6440.T>、HIS<9603.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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