(再送)日経平均は506円高と大幅に4日続伸、先物主導で上げ幅拡大、2週間ぶり高値水準=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前日比506円19銭高の2万9717円83銭と大幅に4日続伸。2月25日(終値3万168円27銭)以来約2週間ぶりの高値水準となった。朝方は、11日の米国株式市場で追加経済対策の成立や経済指標の改善を背景に主要3指数がそろって上昇した流れを受け、買いが先行した。いったん軟化し、小幅安に転じる場面もあったが、すかさず切り返した。先物主導で上げ幅を拡大し、後場後半には2万9744円32銭(前日比532円68銭高)まで上伸した。時間外取引で米ダウ先物が堅調となり、支えとして意識された。一巡後はやや上値が重くなったが、大引けにかけて高値圏でもみ合った。なお、この日算出の日経平均先物・オプション3月限のメジャーSQ(特別清算指数)値は2万9282円41銭。

 東証1部の出来高は15億8290万株、売買代金は3兆6235億円。騰落銘柄数は値上がり1243銘柄、値下がり844銘柄、変わらず108銘柄。

 市場からは「強いの一言だ。日経平均は週末安というパターンでなくなり、上値抵抗線とみられた25日移動平均線をあっさりとクリアした。過剰流動性も先高期待も続いているということだ」(準大手証券)との声が聞かれれた。

 業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株が上昇。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も高い。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>などの機械株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も買われた。楽天<4755.T>、日本郵政<6178.T>などのサービス株も値を上げた。

 半面、東北電力<9506.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株が軟調。住友不<8830.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株や、京急<9006.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も安い。東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株もさえない。

 個別では、ラクスル<4384.T>、鎌倉新書<6184.T>がストップ高となり、はせがわ<8230.T>、ダイヤHD<6699.T>、名村造<7014.T>などの上げも目立った。半面、Casa<7196.T>、オープンドア<3926.T>、ワタベ<4696.T>、キムラタン<8107.T>、サムコ<6387.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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