<相場の読み筋>3月15日

2021/3/15 7:28

 前週末12日の米国株式は、NYダウが前日比293.05ドル高の3万2778.64ドル、ナスダック総合指数は同78.808ポイント安の1万3319.865ポイントと反落して取引を終了。NYダウは6日続伸し3日連続で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億4707万株、ナスダック市場が53億1591万株だった。前日からの強い地合いが継続し、3月米ミシガン大学消費者信頼感指数が83.0と、市場予想平均の78.5を上回ったこともあり、買い優勢の展開が続いた。ただ、米10年物国債の利回りが1.6%台に上昇(価格は下落)したことから、相対的な割高感が意識され、高PER銘柄が多いハイテク株は軟調だった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>やフェイスブック<FB>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>などが下落し、同指数の重しとなった。

 15日の東京株式は、堅調な展開か。前週末の好地合いが継続するとみられるほか、現地12日の米国株式市場でNYダウが3日続けて史上最高値を更新したこともあり、買い優勢の動きが期待される。日足チャート上では、25日移動平均線を上回ったことから、投資家心理の好転も見込まれ、株価の支えとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円前後(前週末12日は109円03-05銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円24-28銭)と小動き。前週末12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、クボタ<6326.T>、アドバンテスト<6857.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、12日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同12日の大阪取引所清算値比50円安の2万9540円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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