日経平均は543円安と大幅続落、やや値を戻すものの安値圏で推移=22日前場
22日前場の日経平均株価は、前週末比543円15銭安の2万9248円90銭と大幅に続落して前場の取引を終えた。前週末19日の弱い動きが継続したうえ、株価指数先物に断続的な売りもあり下げ幅を広げた。午前10時34分には、同684円42銭安の2万9107円63銭を付ける場面もみられた。その後は、やや値を戻したものの、安値圏で推移した。時間外取引での米株価指数先物は、ダウ先物が下落する一方、ナスダックミニ先物は上昇するなど、まちまちの動き。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円80銭台(前週末19日は108円74-76銭)と、足元ではやや円高方向にある。東証1部の出来高は7億298万株、売買代金は1兆4352億円。騰落銘柄数は値上がり753銘柄、値下がり1352銘柄、変わらず89銘柄だった。
市場では「日銀のETF(上場投資信託)買いで、今後は日経平均型の買い入れを行わないとしたことで、ポジション調整の売りが出たようだ。今月いっぱいまでは、落ち着きどころを探る展開となる可能性もあるが、需給要因が中心のため、相場のトレンドへの影響は限られそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も安い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も下げた。東証業種別指数は、27種が下落、6業種が上昇している。
個別では、ワタベ<4696.T>、日本オラクル<4716.T>、AOKIHD<8214.T>、IBJ<6071.T>、グリムス<3150.T>などが下落。半面、XNET<4762.T>、岩井コスモ<8707.T>、パスコ<9232.T>、河西工<7256.T>、キッセイ薬<4547.T>などが上昇している。
提供:モーニングスター社
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