日経平均は530円安と4日続落、2万8500円割れ、欧州でのコロナ変異種感染拡大を懸念=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前日比530円06銭安の2万8465円86銭と大幅に4営業日続落。取引時間中での2万8500円割れは5日(安値2万8308円57銭)以来。朝方は、売りが先行した。欧州主要地域での新型コロナウイルス変異種の感染拡大による経済への影響が懸念され、23日の米国株安やNY原油先物安も重しとなった。下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。アジア株安も意識され、株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場終盤には2万8438円99銭(前日比556円93銭安)まで下落した。

 東証1部の出来高は8億3164万株、売買代金は1兆6058億円。騰落銘柄数は値上がり114銘柄、値下がり2049銘柄、変わらず28銘柄。

 市場からは「欧州でのコロナ変異種拡大への警戒感は強く、欧米と中国との対立も懸念される。買い材料がなく、来月のSQ(特別清算指数)算出日に向けて下げ基調になるのではないか」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も売られた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、フジクラ<5803.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株も軟調。

 個別では、わかもと<4512.T>がストップ安となり、セントケアH<2374.T>、ハブ<3030.T>、キャリアL<6070.T>、ジャムコ<7408.T>、PCIHD<3918.T>などの下げも目立った。半面、船井電機<6839.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、ニコン<7731.T>、理想科学<6413.T>、レーザーテク<6920.T>、東エレク<8035.T>、ファルコHD<4671.T>などの上げも目立った。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ