日経平均は435円高と大幅続伸、米ワクチン接種目標倍増に米国株高で買い先行、全業種が上昇=26日前場

 26日前場の日経平均株価は前日比435円07銭高の2万9164円95銭と大幅続伸。朝方は、買いが先行した。バイデン米大統領が就任100日後の4月末までに新型コロナワクチンの接種目標倍増を目指すと表明し、25日の米国株式が上昇した流れを受け、前場早々に2万9240円74銭(前日比510円86銭高)まで上伸した。一巡後は利益確定売りに上げ幅を縮小し、一時2万8953円22銭(同223円34銭高)まで押し戻される場面があった。その後は前引けにかけて持ち直しの動きとなった。時間外取引の米株価指数先物が底堅く、中国上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも支えとして意識された。

 東証1部の出来高は6億771万株、売買代金は1兆2506億円。騰落銘柄数は値上がり1734銘柄、値下がり372銘柄、変わらず86銘柄。

 市場からは「米国でのワクチン接種目標倍増が短期筋の買い戻しにつながった。いったん利食い売りが出たが、日経平均2万9000円割れ水準では押し目買いが入ってくる。ただ、期末控えで機関投資家は動きづらく、目先もみ合いか」(証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が上昇。業種別では、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株が堅調。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も買われた。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も値を上げた。

 個別では、アクセル<6730.T>、木村化<6378.T>、プロパティA<3464.T>、エフテック<7212.T>、ネクシィーズ<4346.T>などの上げが目立った。半面、ハイパー<3054.T>、サカイオーベ<3408.T>、ニイタカ<4465.T>、良品計画<7453.T>、日立金<5486.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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