<新興国eye>前週のインド株、国内外の新型コロナ感染再拡大で続落=BRICs市況

新興国

2021/3/29 9:21

 前週(22-26日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の26日終値は前日比1.17%高の4万9008.5、週間ベースでは19日終値比1.70%安となり、続落した。

 週明け22日の指数は小反落して始まった。国内での新型コロナの感染再拡大を受け、一部地域でロックダウン(都市封鎖)が再導入されたことが嫌気された。

 23日は反発。前日の米株高や米長期金利の低下を好感し、銀行株を中心に買い戻しが入った。

 24日は再び反落し、25日も値を下げ、続落した。

 24日は、米国とアジアの株式市場が下落したことや、欧州で新型コロナの感染再拡大により主要国でロックダウン(都市封鎖)が延長されたほか、国内でも新型コロナの感染再拡大により、景気悪化懸念が強まった。

 25日は、インド政府が国内で生産していた英・スウェーデン資本の製薬大手アストラゼネカの新型コロナワクチンの対英輸出を一時停止したことが売り材料となった。

 週末26日は3日ぶりに反発。これまでの急激な相場下落が一服し、買い戻しが入った。

 今週(3月30日-4月1日)のインド市場は、新型コロナ感染拡大や変異ウイルス、ワクチン接種の動向、世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、米長期金利の動向、原油価格の動向、インド国内の景気動向や金融緩和期待、主要企業の四半期決算などが注目される。主な経済指標の発表予定は31日の2月財政収支と2月インフラ部門生産高など。3月29日は「ホーリー祭」、4月2日は「聖金曜日」の祝日でそれぞれ休場となる。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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