(再送)日経平均は307円高と大幅に3日続伸、米国株高で買い先行、一時2万9500円回復=29日前場

 29日前場の日経平均株価は前週末比307円87銭高の2万9484円57銭と大幅に3営業日続伸。朝方は、買いが先行した。米景気の回復期待を背景に前週末の米国株式市場でNYダウが最高値を更新し、ナスダック総合指数が続伸した流れを受け、寄り付き直後にいったん2万9500円台を回復した。その後、時間外取引での米株価指数先物安もあって、利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、次第に盛り返し、前場終盤には2万9514円22銭(前週末比337円52銭高)まで上昇した。3月期末配当取りの動きや、大引けにかけての配当再投資目的の先物買いが意識され、引き締まった。

 東証1部の出来高は7億7851万株、売買代金は1兆4841億円。騰落銘柄数は値上がり1246銘柄、値下がり857銘柄、変わらず90銘柄。

 業種別では、楽天<4755.T>、サイバー<4751.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株が上昇。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われた。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も高い。ファーストリテ<9983.T>、イオン<8267.T>などの小売株も堅調。TOTO<5332.T>、東海カーボン<5301.T>などのガラス土石株や、伊藤忠<8001.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も値を上げた。

 半面、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株や、王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も安い。

 個別では、山田コンサル<4792.T>、藤コンポ<5121.T>、クロスマーケ<3675.T>、ADWAYS<2489.T>、ホクシン<7897.T>などの上げが目立った。半面、モバファク<3912.T>、アイロムG<2372.T>、プロパティA<3464.T>、ミタチ産業<3321.T>、EduLab<4427.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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