<米国株情報>ノババックス、英グラクソとワクチン生産協力で合意

株式

2021/3/31 10:18

 バイオ医薬品大手ノババックス<NVAX>は29日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、英国向けに供給予定の最大6000万回分の生産を英医薬品大手グラクソ・スミスクラインが支援することで基本合意したと明らかにした。

 ノババックスは提携先企業である富士フイルムホールディングス<4901.T>傘下のバイオ医薬品開発・製造受託大手の富士フイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズUKから不活化ワクチンの原料供給を受け、早ければ5月にも英国北東部ダラム州にあるグラクソのバーナード・キャッスル工場でワクチンの充てん作業などを開始する。

 ノババックス製のワクチンは1人2回接種が必要だが、セ氏2-8度の低温で冷蔵保存が可能となっている。有効性については、英国での臨床試験の結果、従来型のウイルスに対して96%、英国型の変異ウイルスに対しては85.6%と高い効果が示された。ただ、南アフリカでの第2相臨床試験では、南ア型の変異ウイルスへの有効性が49.4%だったため、改良したワクチンの治験を4-6月期に開始する計画。

 なお、日本国内では武田薬品工業<4502.T>がノババックス製のワクチンで国内治験を開始している。武田薬ではモデルナ<MRNA>製ワクチンの治験も進めており、6月までにモデルナ製、今夏以降にノババックス製の供給開始を目指している。

<関連銘柄>

NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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