<米国株情報>ビザ、暗号資産「USDコイン」を使ったカード決済開始へ

株式

2021/3/31 10:19

 クレジットカード大手ビザ<V>は29日、ドルに連動する暗号資産(仮想通貨)であるUSDコイン(USDC)を使って、暗号資産のウォレット(保管場所)やプラットホームを運用しているベンチャー企業とのクレジットカード決済を行うと明らかにした。

 USDコインの決済は暗号資産ウォレットやプラットホームとの取引に使われるため、顧客から暗号資産を受け取ることを認めるものではない。ウォレットやプラットフォームを運用しているベンチャー企業はビザ提携カード(暗号資産用のクレジットカード)を発行し、顧客はそのカードを使うことにより暗号資産で決済することが可能になっている。

 具体的には、同社はUSDコインを使う決済プログラムをイーサリアム(ETH)のオープンソースブロックチェーン(分散型デジタル台帳)上で実行する。この決済プログラムについては、ビザの提携先企業で、暗号資産取引所や暗号資産による決済サービス運用大手クリプト・ドッドコムと、1月に米国初の暗号資産を保管・管理する国法銀行となった米アンカレジから提供を受ける。こうしたビザの提携企業は今後も増えていくと見られている。

 今回のビザのUSDコインの使用開始により、暗号資産のウォレットやプラットフォームを運用しているベンチャー企業はビザとの取引を決済する際、保有する暗号資産をドル紙幣などの伝統的な法定紙幣に引き換える必要がなくなる。このため、法定紙幣への引き換え費用や時間が節約できるほか、暗号資産業界が発展しやすくなるメリットもある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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