日経平均は331円高と大幅続伸、米株高を受け買い先行、値がさハイテク株中心に高い=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比331円75銭高の2万9720円62銭と大幅続伸。朝方は、買いが先行した。1日の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れを受け、前場早々に2万9840円04銭(前日比451円17銭高)まで上伸した。半導体関連など値がさハイテク株中心に高く、指数を押し上げた。ただ、一巡後は、利益確定売りに抑えられ、前引けにかけて伸び悩み商状となった。

 東証1部の出来高は5億2023万株、売買代金は1兆1602億円。騰落銘柄数は値上がり1355銘柄、値下がり725銘柄、変わらず109銘柄。

 市場からは「日経平均はようやく日足一目均衡表上の『雲』を上抜け、元気が出てきた。ハイテク株高が指数をサポートしている。この先3万円絡みでは利益確定売りが出てきそうだが、それをこなしつつ再度3万円にチャレンジすることになろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>などの電機株が上昇。ソフバンG<9984.T>、カドカワ<9468.T>などの情報通信株も買われた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ダイキン<6367.T>、オークマ<6103.T>などの機械株も堅調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、昭電工<4004.T>、日東電工<6988.T>などの化学株も高い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も値を上げた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。関西電力<9503.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株や、伊藤忠<8001.T>、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も売られた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も安い。

 個別では、JPHD<2749.T>、UMCエレ<6615.T>、マルマエ<6264.T>、ウチヤマHD<6059.T>、ポピンズHD<7358.T>などの上げが目立った。半面、KeePer<6036.T>、夢真ビネック<2154.T>、洋エンジ<6330.T>、ファーマF<2929.T>、アルヒ<7198.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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