日経平均は226円安と4日ぶり大幅反落、NYダウ最高値で買い先行も高寄り後に下げ転換=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前日比226円15銭安の2万9863円10銭と4営業日ぶり大幅反落。朝方は、好調な米経済指標を背景に5日の米国株式市場でNYダウが最高値を更新した流れを受け、3万208円89銭(前日比119円64銭高)と高く寄り付いた。ただ、前日までの3連騰で利益確定売りも出やすく直後に伸び悩み、いったん下げに転じた。その後の戻りは限定され、再度マイナス圏入りし、下げ幅を拡大し、一時2万9811円01銭(同278円24銭安)まで下落した。

 東証1部の出来高は5億1182万株、売買代金は1兆980億円。騰落銘柄数は値上がり537銘柄、値下がり1554銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「下げ幅を拡大するような直接的な話は聞いていないが、『海外ロングオンリーファンドから売りきている』とのニュースを目にした。米投資運用会社がアルケゴスと似たような形で、ポジションが破綻を来す別の会社が現れるのは、時間の問題にすぎないとの認識を示したと伝わったことが影響したのかもしれない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。武田薬<4502.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、マネックスG<8698.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株が堅調。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も引き締まり、キユーピー<2809.T>、日ハム<2282.T>などの食料品株も買われた。

 個別では、JTEC<3446.T>、JIA<7172.T>、しまむら<8227.T>、グローバルK<6189.T>、日本CMK<6958.T>などの下げが目立った。半面、スタジオアリス<2305.T>、北興化学<4992.T>、イソライト<5358.T>、ホシザキ<6465.T>、ビックカメラ<3048.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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