明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、決算控えで動きづらく期初益出しの売り継続との見方も

国内市況

株式

2021/4/7 17:24

 あす8日の東京株式市場は、上値の重い展開か。主要企業の決算発表を控えるなか、「当面は、決算を見極めるまで動きづらい」(準大手証券)との声が多い。また、足元では、機関投資家の期初益出しの売りが観測され、「来週いっぱい続く可能性がある」との見方もあり、需給面での重しとして意識されそうだ。

 一方、大阪府における7日の新型コロナウイルスの新規感染者は800人台後半と過去最多の見通しとなり、府として医療非常事態宣言を出した。国内でのコロナ感染再拡大・医療体制ひっ迫の流れが広がるようだと、上値を抑える要因として改めて懸念されよう。

 7日の日経平均株価は小反発し、2万9730円(前日比34円高)引け。朝方は、きのう大幅反落した反動から買いが先行した。直後に小幅安に転じる場面もあったが、すかさず切り返し、上げ幅は一時170円を超えた。6日公表されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しの上方修正なども支えとして意識された。その後は、利益確定売りに軟化し、下げ幅は一時170円超となった。中国株や上海株の下げが重しとなった。一巡後は押し目買いや買い戻しに持ち直し、後場は再度プラス圏入りしたが、戻りは限定された。

提供:モーニングスター社

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