日経平均は110円安と反落、売り先行後は方向感に乏しい展開に=8日前場
8日前場の日経平均株価は、前日比110円68銭安の2万9620円11銭と反落して前場の取引を終えた。朝方から売りが先行し、日経平均株価は午前9時42分に、同214円37銭安の2万9516円42銭を付けた。その後は、下げ幅を縮小する場面もみられたが、方向感に乏しい展開が続いた。時間外取引で米株価指数先物が上昇している一方、中国・上海総合指数は3日続落するなど、まちまちの動きにあることから、模様眺めムードも広がったようだ。外国為替市場では、ドル・円相場が109円70銭台で、朝方からはやや円高方向にある。東証1部の出来高は5億7038万株、売買代金は1兆2645億円。騰落銘柄数は値上がり261銘柄、値下がり1882銘柄、変わらず47銘柄だった。
市場では「ハイテク株の一角が堅調で下げ渋る動きとなっているが、21年3月期の決算発表を控え、売買を手控える向きもあるようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も下げた。東証業種別指数は、28種が下落、5業種が上昇している。
個別では、三光合成<7888.T>、ユーグレナ<2931.T>、モリテック<5986.T>、リソー教育<4714.T>、Wスコープ<6619.T>などが下落。半面、ワタベ<4696.T>(監理)、シュッピン<3179.T>、シルバーライフ<9262.T>、恵和<4251.T>、日立金<5486.T>などが上昇した。
提供:モーニングスター社
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