日経平均は101円安と反落、前日大幅高の反動で売り先行、機械受注の下ブレも重し=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比101円76銭安の2万9649円85銭と反落。13日の米国株式は高安まちまちながら、きのう大幅反発した反動から、売りが先行した。取引開始前に発表された2月機械受注で船舶・電力を除く民需が前月比8.5%減と市場予想(同2.5%増)に反して大幅に減少したことも重しとなり、一時2万9567円18銭(前日比184円43銭安)まで下落した。その後下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は5億2893万株、売買代金は1兆1153億円。騰落銘柄数は値上がり592銘柄、値下がり1497銘柄、変わらず97銘柄。

 市場からは「最近、午前10時以降や後場に売られるケースが目につくが、背景に海外投資家の売りがあるとみられる。彼らは、日本の新型コロナ感染者数の急増やワクチン接種の遅れに対する警戒感があるようだ。相場は今・来週にかけて弱含むのではないか」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株が軟調。住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も値を下げ、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も売られた。

 半面、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>、東芝<6502.T>などの電機株も買われた。西武HD<9024.T>、京成<9009.T>などの陸運株も高い。

 個別では、グレイス<6541.T>、Jフロント<3086.T>、メディアドゥ<3678.T>、リテールP<8167.T>、東名<4439.T>などの下げが目立った。半面、日電子<6951.T>がストップ高となり、フィルC<3267.T>、セラク<6199.T>、EJHD<2153.T>、アークス<9948.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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