日経平均は36円高と小幅反発、海外市場がまちまちの動きで模様眺めムード=15日前場

 15日前場の日経平均株価は、前日比36円67銭高の2万9657円66銭と小幅に反発して前場の取引を終えた。朝方は売りが先行したものの、株価指数先物に断続的な買いが入ったことで上げに転じた。その後、午前9時51分に、同166円67銭高の2万9787円66銭の高値を付けている。時間外取引で米株価指数先物が上昇している一方、中国・上海総合指数は反落するなど、まちまちの動きにあることから、模様眺めムードも広がったもようで、方向感に乏しい展開となった。外国為替市場では、ドル・円相場が108円80銭台で、朝方からはやや円高方向にあるが、影響は限定的のようだ。東証1部の出来高は5億1218万株、売買代金は1兆689億円。騰落銘柄数は値上がり1125銘柄、値下がり939銘柄、変わらず123銘柄だった。

 市場では「手がかり材料に乏しいなか、米国で現地15日には複数の経済指標が発表されることもあり、様子見姿勢が強まったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株株も堅調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も上げた。東証業種別指数は、27業種が上昇、6業種が下落している。

 個別では、日電子<6951.T>、RPAH<6572.T>、ベイカレント<6532.T>、ラクトJ<3139.T>、紀文食品<2933.T>などが上昇。半面、ベクトル<6058.T>、テラスカイ<3915.T>、北の達人<2930.T>、TBASE<3415.T>、クリレスHD<3387.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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