<米国株情報>デル、傘下のVMウエアをスピンオフへ

株式

2021/4/16 10:17

 デル・テクノロジーズ<DELL>は14日、子会社のブイエム・ウエア<VMW>をスピンオフ(分社化)する計画を明らかにした。

 VMウエアはコンピューター仮想化ソフトで世界最大手。デルがVMウエアの80.6%を保有している。スピンオフはVMウエアが115億-120億ドルの現金を1回限りの特別配当として自社株主に支払う形で実施される。デルは93億-97億ドルの配当を受け取り、その資金を債務減額に充てる方針。デルの株主は持ち株1株につきブイエム株0.44株を受け取る。

 スピンオフ後、デルとVMウエアはそれぞれ独立した企業となるが、VMウエアの取締役会長をデルの創業者兼CEO(最高経営責任者)のマイケル・デル氏が続投するなどトップに変更はなく、これまで通り製品の開発・販売を共同で行う戦略提携を維持するほか、VMウエアは引き続き、デルの金融部門デル・ファイナンシャル・サービシズを通じ、顧客に金融サービスを提供する。スピンオフの手続きは年内に完了する予定。

 スピンオフにより、VMウエアはデルによる直接支配から離れ、今後は外部企業との提携も容易になる。一方のデルも、債務減額により信用格付け大手S&Pグローバル・レーティングスから付与されている投資不適格級の格付け「BB+」を投資適格級に引き上げられる可能性が高まる。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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