ラックが5日ぶり反発、21年3月期の営業利益予想を上方修正

株式

2021/4/19 16:02

 ラック<3857.T>が5日ぶりに反発し、56円高の1097円を付けた。前週末16日引け後、21年3月期の連結業績予想を修正。営業利益予想を上方修正した一方、純利益予想を引き下げた。純利益の引き下げは長期滞留していた案件に関し特別損失に計上したもので、一時的な影響との見方につながったもよう。

 21年3月期業績予想で、営業利益を15億1000万円から21億1000万円(前期比19.4%増)に引き上げ、一転して増額となる見込みとした。一方で純利益は10億円から3億円(同72.5%減)に引き下げた。営業利益は、セキュリティーソリューションサービス事業で、製品販売は想定を下回るものの、サービス関連の伸長により利益が予想を上回る見通しであることや、販管費抑制なども寄与する。純利益は、日本貿易保険と17年3月に次期貿易保険システム業務システムの開発請負契約を締結したが、日本貿易保険の元顧問による不適切行為が判明。同事業の契約の取り扱いの協議が難航。契約に基づき計上している仕掛品等については長期滞留の状況にあることから長期滞留仕掛品評価損12億4800万円を特別損失に計上することが影響する。

 19日の終値は、前週末比47円高の1088円。

提供:モーニングスター社

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