<米国株情報>モルガンS、第1四半期は市場予想上回る―アルケゴス関連損失は9億ドル超

株式

2021/4/20 10:17

 証券大手モルガン・スタンレー<MS>は16日、21年12月期第1四半期(1-3月)の決算とともに、資産運用大手アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻に関連し、9億1100万ドルの株式投資損失を計上したことを明らかにした。

 ただ、大口投資家である機関投資家向け証券事業(IS)部門の収益が急増したため、第1四半期の営業収益は前年同期比61%増の157億2000万ドル、純利益は同2.4倍の41億ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は同2.2倍の2.19ドルと、大幅な増収増益となった。

 金融負債の時価評価に対する債務評価調整(DVA)の影響やM&A(企業の合併・買収)関連費用を除いた調整後のEPSは同2.2倍の2.22ドル。売上高、同EPSともに市場予想を上回った。

 営業収益のうち、中核部門の機関投資家向け証券事業の収益は同66%増の85億8000万ドルだった。内訳は株式と債券のトレーディング収益が同29%増の58億ドルで、債券が同44%増の29億7000万ドルと急増。株式はアルケゴス関連銘柄の暴落による損失が発生したものの、同17%増の28億8000万ドルと増収だった。

 また、ウェルスマネジメント(富裕層向け金融サービス)は、前年に子会社化したオンライン証券取引大手イー・トレード・フィナンシャルが寄与し、同47%増の59億6000万ドルと好調だった。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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