(再送)日経平均は638円安と大幅続落、欧米株安などで売り優勢、1カ月ぶり2万8500円割れ=21日前場

 21日前場の日経平均株価は前日比638円18銭安の2万8462円20銭と大幅続落。取引時間中での2万8500円割れは3月25日(安値2万8414円92銭)以来約1カ月ぶりとなる。朝方は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を背景に20日の欧米株式が下落した流れを受け、売り優勢で始まった。国内で緊急事態宣言が再発出される方向にあることも警戒され、下げ幅を拡大し、前場終盤には2万8432円97銭(前日比667円41銭安)まで下落した。香港ハンセン指数が大きく値を下げるなどアジア株安も重しとして意識された。

 東証1部の出来高は6億3656万株、売買代金は1兆2792億円。騰落銘柄数は値上がり100銘柄、値下がり2059銘柄、変わらず29銘柄。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などのなどの非鉄金属株が下落。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえず、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>などの電機株も値を下げた。

 個別では、TBASE<3415.T>、TSIHD<3608.T>、ダイヤHD<6699.T>、紀文食品<2933.T>、MDV<3902.T>などの下げが目立った。半面、フェイス<4295.T>、ファルテック<7215.T>、住石HD<1514.T>、乾汽船<9308.T>、ザッパラス<3770.T>などの上げが目立った。

提供:モーニングスター社

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