日本郵船が反発、野村証は「BUY」継続、目標株価は5200円に引き上げ

株式

2021/4/22 16:10

 日本郵船<9101.T>が反発。野村証券では21日付で、投資判断「BUY」(買い)を継続、目標株価は4200円から5200円に引き上げている。

 コンテナ船や航空貨物の運賃、ドライバルク市況の上昇の恩恵を日系3社の中で享受しやすく、現状の環境で最も利益を得られる会社として評価するとコメント。同証券では市況前提を変更し、業績予想を上方修正するとしている。連結営業利益について、21年3月期2028億円(前期比4.6倍、従来1765億円、会社側計画は2000億円)、22年3月期2557億円(従来1695億円)、23年3月期1519億円(同1238億円)と試算。

 38%出資するコンテナ船会社ONE社の純利益は21年3月期第4四半期(21年1-3月)に急拡大したと推定されるものの、需給が緩む気配がないことから、22年3月期中は高い収益性が継続できるとみているという。中期的には市況が急騰した要因となるコンテナボックスの不足感が解消していき、23年3月期、24年3月期に向けて同社の収益性は低下していくとみているものの、業界再編の成果で事業リスクに見合う適正な収益性を中長期に得られるとみているという。業績予想の上方修正に伴い従来に比べてROE水準が切り上がった点を踏まえ、22年3月期予想基準PBRで1.2倍程度で評価し、目標株価を5200円に設定するとしている。

 22日の終値は、前日比150円高の4055円。

提供:モーニングスター社

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