日経平均は110円高と反発、持ち高調整売り先行も一巡後に上げ転換=28日前場

 28日前場の日経平均株価は前日比110円45銭高の2万9102円34銭と反発。27日の米国株式は高安まちまちながら、朝方は大型連休をにらみ持ち高調整売りが先行し、寄り付き直後に2万8875円91銭(前日比115円98銭安)まで値を下げる場面があった。一巡後は持ち直し、上げに転じた。株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、一時2万9114円83銭(同122円94銭高)まで上昇した。その後一服したが、前引けにかけては高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は5億5441万株、売買代金は1兆1446億円。騰落銘柄数は値上がり900銘柄、値下がり1147銘柄、変わらず130銘柄。

 市場からは「主要企業の決算やFOMC(米連邦公開市場委員会)などを控えるなか、朝安後に切り返す特段の理由は定かではないが、下を買いたい人は多い。決算発表後、市場予想に届かず売られる銘柄については、先行き上方修正される可能性が高いとも言え、いずれ株価も回復してくるだろう」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株が堅調。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も引き締まった。ソニーG<6758.T>、ファナック<6954.T>、パナソニック<6752.T>などの電機株や、トヨタ<7203.T>、日野自<7205.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も買われた。関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も高い。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も値を上げた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が軟調。JR東海<9022.T>、京急<9006.T>などの陸運株さえず、第一三共<4568.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も売られた。ANA<9202.T>などの空運株も安い。

 個別では、富士興<5009.T>、ホクシン<7897.T>、航空電子<6807.T>、メルコ<6676.T>、富士電機<6504.T>などの上げが目立った。半面、さくら<3778.T>、日東網<3524.T>、アンリツ<6754.T>、トクヤマ<4043.T>、メタウォータ<9551.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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